アイシス・ウィーン支部から5回目の記事が届きました。じつはオーストリアは、ヨーロッパ一の有機農地の割合が多い国。 有機農産物にとって、「原発ゼロ」はとても賢明な選択ですね。 (アイシス編集部・編集長 水上洋子)


画像:フレユンクのオーガニックマーケット


 

 

 

「フライウング(Freyung)オーガニックマーケット」。 広場には、オーストリアの噴水(Austriabrunnen)があります。

 

ウィーンのオーガニックマーケット その1

安心と旬を求める人々が集うオーガニック広場

毎日30℃を越える暑い日々が続いているウィーン。
暑いのは苦手だけれど、おいしいフルーツや野菜に出会える季節です。色とりどりの食材が並んでいるマーケットを見て歩いているだけでもワクワクしてしまいます。

ところでオーストリアは、ヨーロッパ一のオーガニック国であることをご存知ですか?
有機農地の割合は19・7%(2012年度)で、これはヨーロッパ一です。ちなみにドイツは約6.2%、フランスは約3.5%ですから、いかにその割合が多いかがうかがわれます。(ちょっと残念ですが、日本の有機農地の割合は、わずか0.2%だそうです)。

ウィーンには、オーガニックスーパーが沢山ありますが、一般のスーパーでもかなりオーガニック農産物が揃っています。 でも旬を感じたいなら、やっぱりウィーン市内のあちこちで開催されるマーケットに足を運ぶのが一番です。 オーガニック市場に併設されているお店では、旬の果物や野菜のジュースやお肉・魚を使った料理を楽しむこともできます。

先日、ウィーン市内で見つけた「フレユング(Freyung)オーガニックマーケット」に行って来ました。 このオーガニックマーケットは、1993年からウィーン市内のフレユング(Freyung)で開催されているとのことですから、もう20年以上続いています。


画像:フレユンクのオーガニックマーケット2

 

 

 


週末の金曜日と土曜日に開かれます。市場の傍には、飲み物や料理を楽しめるテントもあって、まさに旬の味わいを楽しめます。



市が開かれるのは、毎週金曜日と土曜日。ウィーン近辺、北東部のニーダーエスターライヒ州、中部のシュタイアーマルク州、東南部のブルゲンラント州から最大30店舗のオーガニック店が出店しています。
果実や野菜だけではなく、お肉やお魚のお店、ジャムや蜂蜜専門のお店、パンのお店、そのほかバラのお店や苗木のお店などが並んでいます。そうそう、素敵な編みカゴ専門のお店もありました。
ふと足を止めて見て行きたくなるそんなオーガニック広場! 平日にも関わらず、多くの人で賑わっていました。やっぱりオーストリアは、安心安全なオーガニック食品に関心を持つ人が多いのですね。


画像:オーガニックマーケット・野菜


 

 

 

 

(上)は大黄。ケーキやヨーグルト、コンポートにシロップなどのデザートから、サラダやそのほかの料理を彩る副菜としても使われます。 (下)はビーツ大根やニンジン。オーガニックのせいか、どれも香りがはっきりとしています。

 

先日、この「フライウング(Freyung)オーガニックマーケット」を歩くうちに、感動的なおいしさの有機栽培イチゴを見つけました。生産者は、「オーガニック農場 プリバー(Biohof Priber)」。幸い、この農場の主人ヴォルフガングさんにお話を聞くことができたので、次回はそれを報告しますので、お楽しみに!!(ゼマンみのり)



《Freyungオーガニックマーケット情報!》

毎週金・土曜日 am 9:00 – pm 18:00
Freyung, 1010 Wien

画像:ウィーン・フレユンク地図


ホーフブルグ宮殿、シュテファンズドーム、ケルントナー通り、 グラーベン通り、フォルクスガーデンなどから徒歩数分ですので、 観光に来られた方にもお勧めですよ。

画像:フェルステル宮殿のショッピング通り

 

 

 

フライウング・オーガニックマーケットの向かい側には、 フェルステル宮殿( Palais Ferstel)のショッピング通りがあります


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