化学物質そのものの食品添加物
「食品添加物はあまりからだにくないらしい」という考方は今では常識といえるど定着しています。その一方で「食品衛生法」では酸化防止剤、乳化剤、膨張剤、消泡剤、糊料、着色料、香料など347種の添加物を許可しており、消費者が実際買い物をするときに添加物の存在をどれほど意識しているかは疑問が残ります。
しかし突き詰めれば食品添加物は化学物質そのもの。現代の医学、化学レベルで危険性が証明されていないだけであって、それがすなわち人間にとって安全であるとは必ずしもいえないからです。
気をつけたい添加物
中でも合成着色料は、発がん性や催奇形性などが問題になり、禁止されるものが増えています。ところが、ほかの国で禁止されているものが日本では許可されているのです。赤色2号、104号、105号、106号、青色1号などで、これらには十分注意するとともに、できれば禁止を求めていきたいところです。
ハム、ソーセージ、かまぼこなどの畜肉、魚肉加工品、チーズや清涼飲料水には製品の保存、安定性を良くするため、また歯ごたえを出すためにリン酸塩が添加されています。これはカルシウムや鉄などと結合してその吸収を妨げ、その結果カルシウムや鉄の不足を招くのです。最近ではリン酸塩を使わずにハムやソーセージ、練り物を作るメーカーも出てきています。
エッセンスをはじめとする香料も注意したい添加物です。これも化学合成物で、今のところ毒性検査法が十分であるとはいえず、基準もほとんどないに等しいのが現状です。
買い物のときにはめんどうくさがらずにパッケージをよく見て食品を購入したいものです。