特集1食卓からの健康宣言
その4 緑黄色野菜、海草、ゴマを食べる

美容にも効果がある緑黄色野菜

ほうれん草、小松菜、パセリ、ニンジンといった緑黄色野菜は一般にカルシウム、カロチン、ビタミンB2、C、D、E、Kを多く含み、繊維質やミネラルにも富んでいます。便秘を防ぎ抵抗力を増し、美容にも効果があるといわれています。

よく「血液はアルカリ性が良く、酸性に傾くと病気になる」といいますが、血液はそう簡単にアルカリ性に酸性にと変わるものではありません。もし血液が酸性に傾きそうになれば、これを中和してアルカリ性を保つ働きが人体にはあり、この働きを支える「アルカリ予備群」を作るのにアルカリ性食品、特に緑黄色野菜が大きな役割を果たすのです。

そして白米や肉類などの酸性食品を大量に摂取する一方、稗貫色野菜などアルカリ性食品を摂ることを長期間怠っていると、やがてアルカリ予備群を使い果たしてしまい、血液が酸性になって数々の問題を引き起こすのです。

ピタミン、ミネラルは皮の部分に

ごぼう、大根、ニンジンなどを調理する場合は、皮はむかないほうが良いでしょう。じつはこの部分に多くのビタミンやミネラルが含まれているのです。大根、ニンジンなどは葉の部分を落として売られていることが多いのですが、葉にも多くの栄養が含まれていることを考えるともったいないことです。よりバランスのとれた栄養を摂るという観点からも、根だけ、葉だけと部分的に食べるよりは、根も菓も皮もという全体食のほうが望ましいのです。このことからも野菜類はできるだけ農薬や化学肥料を使っていないものを選びましょう。

また、野草もビタミン、ミネラルに富むアルカリ性食品です。ただし野草はアクの強いものが多いので、食べすぎないよう注意が必要です。

海草やゴマも忘れずに

緑黄色野菜はカルシウムとミネラルの宝庫ですが、その点ではゴマと海草も忘れてはならない食品です。カルシウム食品の代表格であるゴマには抜け毛や白髪を予防するといわれるナイアシン、ビタミンE、亜鉛も含まれ、数々の植物性たんばク質も豊富です。

海草はビタミン、ミネラル、繊維質に富み、ゴマとともに長寿食として有名です。どちらも工夫して毎日の食卓に取り入れたいものです。

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