Vol.2 化粧品に使われている問題の
化学成分をチェック!

あなたのコスメは大丈夫ですか?

本物のオーガニックコスメの選び方
本物のオーガニック・コスメの選び方」第2回。
素肌にも環境にもやさしい化粧品選びについて。

100%天然コスメを使って、素肌本来の輝きを取り戻す!

美しくなるための化粧品がシミや肌荒れの原因になっている……、残念ですが、石油から作られた化学成分をほとんどの原料にしてできている現代コスメの現状です。

主な問題になっているのは、肌のバリアを壊す合成界面活性剤、環境ホルモンの疑いがある防腐剤、油やけで肌の老化を招く鉱物油、皮膚への影響がよくわかっていない合成ポリマー、アレルギーなどの原因となる赤色○○号や黄色○○号といった合成色素や合成香料など。

ここでは特に気をつけたい成分をピックアップしました。最低限これだけはしっかりと覚えて、肌にとって安心できるコスメ選びに役立ててください。

チェックしたいコスメの問題成分

合成界面活性剤

石油以外にも植物油、アミノ酸、たんぱく質などから作られています。脂汚れを水に溶かす洗顔料や、水と油を混ぜ合わせて作るクリームなどに使われます。合成界面活性剤は大切な皮膚のバリアを破壊し、肌を薄くして乾燥肌を招きます。化粧品に「浸透」という言葉がよく使われますが、合成界面活性剤で皮膚のバリアを壊し(有害)成分を内部まで行き渡らせることを意味しています。化粧品の中でもっとも多く使われる問題の成分です。

避けたいチェック成分
  • ステアリン酸~
  • ラウリル~
  • PEG~

合成防腐剤

ほとんどの化粧品に使われている合成防腐剤。代表的なものはパラベンやフェノキシエタノールですが、これらは微量でもホルモンバランスを崩す環境ホルモンの疑いがもたれています。これらは他の保存料に比べ使用量も少なく、比較的安全との意見もありますが、影響が未知であるからこそ避けたいものです。また、パラベンでアレルギーを起こす人もいます。

避けたいチェック成分
  • パラベン(エチルパラベン、メチルパラベンなど)
  • フェノキシエタノール
  • EDTA(エデト酸)
  • 安息香酸Na

鉱物油や合成の油性成分

化粧品は、洗浄用ケアやクリームなど、油をベースにしたものがほとんどですが、その油の多くに石油が使われています。石油は、「鉱物油、ミネラルオイル、パラフィン」などと表記され、一般に価格は植物油の10分の一です。そのほか石油から作られたベンジルアルコールや安息香酸アルキルなどの油性成分なども問題があります。これらの成分は、皮膚呼吸をとめ、肌のくすみやトラブルの原因になりがちです。いっぽう植物オイルは、肌に油分を与えたり、UV効果を発揮するなど肌を守る作用があります。

避けたいチェック成分
  • ミネラルオイル
  • パラフィン
  • ベンジルアルコール

合成色素

口紅、アイライナー、アイシャドー、チークなど、メイクの魅力のひとつがその豊富な色彩を楽しめること。しかし、その美しい色のほとんどは石油から生み出された合成のタール色素なのです。「○色○号」と色名と番号がついたものはすべてタール色素です。タール色素には発ガン性や奇形を引き起こす疑いがあるものが多くあります。皮膚が薄い目の周り、食事と一緒に取り込む危険のある唇のコスメには特に気をつけて下さい。

避けたいチェック成分
  • 青色~号
  • 赤色~号
  • 黄色~号

合成香料

香りの成分は鼻から吸収されて、神経系にストレートに影響を及ぼします。特に石油を主原料にした合成香料は嗅覚を狂わせ、神経系をおかしくさせるという不安があります。また、アトピーの原因になったり、ホルモンのバランスを崩すともいわれています。香料成分は、合成香料ではなく、天然のエッセンシャルオイルなどを選びたいものです。

避けたいチェック成分
  • 香料とのみ表記(合成か天然かはわかりませんが、天然の場合は、ラベンダー油など、精油の名前を表記することが多いようです)

そのほか化粧品に使われる成分として不安があるものとして、合成ポリマー(スタイリング剤などに使用)や有機溶剤(マニキュアなどに使用)などもあります。