Vol.8 髪をキープするために使われている成分は?

みつろうや天然ゴムなど、天然のもので整えて、髪の健康を大切に

本物のオーガニックコスメの選び方
本物のオーガニック・コスメの選び方」第8回目。
素肌にも環境にもやさしい化粧品選びについて。

HAIR STYLING

皮膚への影響がよくわかっていない、合成ポリマー

市販のスプレーやジェルなどのスタイリング剤は、ヘアスタイルが自由に決まってキープ力もあるので使い勝手のよい商品です。けれどもなぜあんなにスタイルが長持ちするのか不思議に思ったことはありませんか。

キープ力の強さの秘密は合成ポリマー。つまりプラスチックで髪を固めているようなものだからなのです。合成ポリマーには、合成樹脂や合成ゴムなどがあります。油に溶けるもの、水に溶けるものなど無数に開発されていて、石油を原料としているので安価ということもあり、これまた化粧品の主成分になりつつあります。

スタイリング剤にはジメチコンコポリオール、ポリビニルピロリドン(PVP)などが使われています。合成ポリマーは皮膚への影響や環境中での分解しにくい、合成時に発生する毒物の残留など、よくわかっていない問題がたくさんあります。

クリーム状なのに油のべたつき感がなくサラッとしているものは合成ポリマーが含まれていることが多いので、成分表示を確認して下さい。

天然樹脂でスタイリングもナチュラルに

合成ポリマーを使わないスタイリング剤では、アラビアゴム(天然ゴム)が主成分のものがあります。天然ゴムが肌に合わない人にはミツロウがおすすめです。ミツロウを指先にとって少しやわらかくしてから髪にすり込めば、ヘアワックスのように使うことができます。ミツロウは唇、肌、爪、髪などからだのあらゆる部分に使える万能ワックスです。

また、スタイリング効果は少ないですが、ツバキ油、ヒマワリ油、ヒマシ油などをつけると、髪と地肌が健康になりツヤもでます。ツバキ油には紫外線を防ぐ効果もあります。

天然成分を使って、不自然ではないナチュラルなヘアスタイルを楽しみましょう。

選び方のチェックポイント
  • 合成ポリマーで固めるスタイリング剤は避ける
  • 天然のアラビアゴムやミツロウでナチュラルなスタイリングを
  • ツバキ油、ヒマワリ油なども髪を整え、ツヤを与えてくれる

スタイリング剤に含まれる合成ポリマーをチェック!

問題成分
  • PEG~
  • PPG~
  • ジメチコンコポリオールポリビニルピロリドン
  • ポリビニルピロリドン(PVP)
天然成分
  • アラビアゴム
  • ミツロウ