アイシスの歩み

■1992年~1999年

活動の原点はNGOアイシスガイアネット

アイシスは、1992年「人と地球にやさしいオーガニックライフ」を広げようと、制作会社代表(清水童伸)、作家(水上洋子)、新聞記者(安在尚人)などのメンバーが中心になって立ち上げた、環境NGOアイシスガイアネットの活動がスタートとなっています。 それぞれの立場でメディアに関わっていたメンバーが、「本当に伝えたい情報を読者に直接届けたい」「環境問題を憂えていても仕方がない、私たちが一歩でも取り組めることを伝えていこう」との思いがスタートの原点でした。
スタッフは、本業の傍ら、日本国内を始め、アジアやヨーロッパ各地のオーガニック事情や環境問題の取材に取り組みながら、同時に自分たちの新しい活動もスタートすることとなりました。
千葉県鴨川での休耕田の復田活動、「アースデイ」の運営に関わるスタッフ、環境イベントの企画開催、有機農業支援など、それぞれの活動を続けながら、ようやく1999年に日本初のオーガニックライフ情報誌『アイシスラテール』を創刊することができました。



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■2000年~

基本方針は、前向きな情報を伝えること

オーガニックライフ情報誌『アイシスラテール』は、読者が求める情報を伝えること。実際に現場を取材して記事にすること。そして、ネガティブな情報ではなく、本当に良いものを作っているメーカーや生産者、地球環境問題に積極的に取り組んでいる個人やグループの情報を伝えていくことを基本としました。
また、メディア制作の経験者だけではなく、様々な活動やイベントなどで知り会った「思いを共感できるスタッフ」と一緒に制作することも基本としました。
必要経費、取材費等々、様々な問題を抱えながらのスタートでしたが、「ボランティア参加」を基本として、それがその後のアイシスの大きな原動力となりました。



■2001年~

『アイシスラテール』の再スタート

発行1年(1号~4号)にして、発行元の出版社から『アイシスラテール』の休刊が決定したことを知らされました。やはり、広告が取れないというのが大きな理由です。
『アイシスラテール』では1号から4号まで、誌面で「制作スタッフボランティア募集」のページを掲載しており、編集部には総勢50名ほどがボランティアとして参加するようになっていました。
『アイシスラテール』をこのまま休刊するのか、今後どうするか……。そして、出した結論が「自分たちで出版社を立ち上げて、発行元になる」ことでした。
それが、発行元としてのアイシスのスタートです。一般の書籍流通のように取り次ぎを通すことなく、直接書店に置いてもらう、自然食品店への配本、読者に直接届けるなど、アイシス独自の流通を切り開いていきました。
編集会議から始まり、制作、配本営業、発送業務など、すべてが手探りであり、手作業です。
それと同時に、単行本『オーガニックコスメ』の第1号発行も2001年でした。この年には、日本で化粧品の全成分表示が義務づけられ、ドイツではBDIHのナチュラルコスメ認証もスタートした年です。



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■2002年~

経済的に自立できるNGOアイシスガイアネットを目指して

人と地球にやさしいオーガニックライフを広げよう! その一念でスタートしたNGOアイシスガイアネット。自分たちのメディアを発行できるようになったのは良いが、次なる目標は経済的な自立です。
広告が取れなくても、自立したメディアを創るという理想と、印刷費、制作費を含めた経費をどうするのか? これに関しては、現在でもどう具体的にあの当時を乗り切れたのかは不明のまま。ただ、全員の思いが『アイシスラテール』を25号まで続けさせてくれたように思います。

読者の声から始まった通販『オーガニック生活便』

オーガニックライフ情報誌『アイシスラテール』は、号を重ねるたびに誌面で紹介するオーガニックコスメや食材、雑貨に関して読者の方々から「どこで買えますか?」という声を多くいただくようになりました。
その声に応える形で始まったのが、通販『オーガニック生活便』です。『アイシスラテール』の発行元であった(株)アイシスのスタッフが中心になって、本当に良いもの、良心的な生産者やメーカーと消費者とを繋げようと活動しています。
これまでに年1回の通販カタログ『オーガニック生活便』の制作発行を続け、現在11号(活動12年目)を迎えています。季刊誌『アイシスラテール』は、2006年発行の25号をもって休刊となりましたが、Web Shopの運営、アイシス独自の商品開発など、『経済的に自立できるNGOアイシスガイアネット』の当初の思いは、現在(株)アイシス、(株)アステリアなど、各スタッフがそれぞれの立場で活動を続けています。



■2007年~

日本オーガニックコスメ協会の発足

NGOアイシスガイアネットの「オーガニックコスメ倶楽部」から発展的に生まれたのが、「日本オーガニックコスメ協会」です。その目的は、メディアやイベントを通して、安心安全な成分を素材としたオーガニックコスメ製品を消費者に伝えるとともに、オーガニックコスメを製造するメーカーに対して、より安全性の高い化粧品を作ってもらうための提案とアドバイスをしていくことです。
また、オーガニックコスメ・アドバイザー養成講座も主催し、現在、第1期、第2期の修了生が様々なジャンルで活躍しています。
2013年4月には、その修了生もライターとして参加し、日本オーガニックコスメ協会監修で第6号目となる単行本『オーガニックコスメ』も出版しました。



■2013年~

現在のアイシスグループの活動

◇NGOアイシスガイアネット
アイシスの活動の原点です。人と地球にやさしいオーガニックライフを広めたいという思いを共感できれば、「ボランティア」という立場で「いつでも誰でも自由に参加できる」という、設立当初の考えはそのまま継続されています。
現在も、オーガニックEXPOなどのイベント実施、単行本『オーガニックコスメ』などのメディア制作などで活動しています。
今後は、日本国内はもとより世界に向けて「人と地球にやさしいオーガニックライフ」を広げるために、様々な活動を続けていきます。
2010年、NGOアイシスガイアネットは、IFORMの会員となりました。

IFOAM(アイフォーム)とは、International Federation of Organic Agriculture Movements (国際有機農業運動連盟)の略称です。1972年にパリ近郊で設立され、以来、有機農業を普及に努めてきた世界最大の国際的なNGOとして知られています。現在、本部はドイツのボン市にあり、世界116カ国以上の約770団体がIFOAMに加盟しています。構成メンバーは各国の小規模農家や有機農業団体、有機認証団体、コンサルタント、研究者、消費者、国際流通企業などです。



◇日本オーガニックコスメ協会


http://joca.jp


アイシスガイアネットの「オーガニックコスメ倶楽部」の活動から、発展的に生まれたNGOです。
「オーガニックコスメ」という言葉を生み出した2001年発行の単行本『オーガニックコスメ』の制作、オーガニックコスメの世界基準の現状の取材、コスメの成分研究会などを行っています。
また、2011年からはオーガニックコスメアドバイザー講座も開講しています。
今後の活動として、オーガニックコスメアドバイザーを養成するための通信講座の準備、さらに『オーガニックコスメ成分辞典』の制作発行を予定しています。

◇アイシス

アイシス『オーガニック生活便』
http://www.isis-gaia.net


アイシスの活動を、経済的に、また出版の版元としてサポートするためにスタートした法人組織です。
単なる仕事ではなく「ライフワーク」を創造していこうとの思いを基本として、WEB運営、メディア制作、通販事業、商品開発などを行っています。


◇アルテ

http://www.arte-cosmetics.com


「オーガニックコスメを作るなら、まずは原料となる薔薇作りから始めよう。もちろん無農薬で……」。農業体験から生まれたコスメ、それがアルテの薔薇シリーズです。
今後も、自然の恵み(植物)と美の融和を目指して、アルテは活動していきます。合成成分を一切使わずに、本物のオーガニックコスメを追究しています。


◇アステリア

ナチュラルマルシェ『アステリア』
http://www.rakuten.ne.jp/gold/foodshoppure/


安心安全な食材を広めよう! 生産者の良心と消費者の安心の架け橋になろう! その思いからスタートしたのがアステリアです。生産者の気持ちが込められた自然な原料から作られた商品は、大量消費材とは違い、簡単には手に入らない貴重なものです。 ナチュラルマルシェ『アステリア』は、手間ひまを惜しまない商品を見つけ出して紹介する市場をとして、生産者と消費者を結びます。

◇アイシス編集部
アイシスガイアネットの活動は、メディアに関わるメンバーが主体でした。そのメンバーが、アイシスの発行する季刊誌や単行本などを制作し、「アイシス編集部」として活動しています。
アイシス編集部は、アイシスグループのメディア制作だけではなく、オーガニックに関わる様々なクライアントの商品開発、デザイン、販促活動も行っています。

今後のアイシスの活動

地球環境と共生した生き方は、今後、ますます大切になってきます。これまでもアイシスは「環境汚染を憂えるだけでは何も変えることができない、それよりも新しい生き方を提案していこう」と活動してきました。
今後は、その価値観をそれぞれのグループが基盤となって、日本からアジアへ、そして世界へ発信していきたいと考えています。

★アイシストピックス

単行本『オーガニックコスメ厳選303』は、2012年12月に台湾語版として発行されました。この本は、現在、台湾のほか、マカオや香港でも販売されています。アジアでも本物のオーガニックコスメの情報が広がりつつあります。